着付けに必要なものって?
今回は着付けに必要な和装小物についてお話しします。
皆さんは着付けをする際に必要なものは分かりますか?当店でも「今度結婚式で黒留袖を借りるけれど、小物を用意してきてくださいと言われた。でもこれってどれのこと?」というお客様や、「振袖の時に必要な小物ってどれ?」というご質問を多数いただきます。そんな方のために着付けの際に最低限必要な小物をご紹介します。
①肌襦袢(肌着)…長襦袢の下に着用する上半身の肌着のこと。正装では衣紋をしっかり抜くため、寿用の背中の「繰り」が深いものを選ぶのが無難です。
②裾除け…下半身に着用する肌着のこと。裾除けでお腹とお尻の肉が持ち上がり、補正を兼ねて腰回りがすっきりして見えます。また、腰紐がずれにくくなる効果も。
①と②はひとつになっているワンピースタイプの「きものスリップ」でも代用可能です。いずれも、長襦袢の汚れを防ぐ効果があるため必ず着用しましょう。
③和装ブラジャー…バストのふくらみをなだらかにするようにデザインされているブラジャー。スポーツブラでも代用できます。何もつけなくても構いませんが、バストが豊かな方は和装ブラジャーをつけて肌襦袢を着るとすっきりとした印象になります。着物の時は胸が帯の上に乗っている着姿は不格好です。なるべくなだらかになるように着ます。また、痩せ型の方は、和装ブラジャーには胸の上付近にパッドがデコルテの補正もしてくれるため和装ブラジャーの着用をお勧めします。
④衿芯…衿元と衣紋を綺麗に見せるため。半衿の内側に芯を入れます。
⑤腰紐…ポリエステルのものは滑りやすく締まらないため、モスリンの腰紐をお勧めします。
⑥伊達締め…一般的には長襦袢と着物に各1本ずつ使用します。
⑦帯枕…振袖にはハマグリ型を選び、街着にはやや小ぶりなものを選びます。ガーゼでくるんであるものの方が滑ってお太鼓が落ちる原因にならないためお勧めです。
⑧帯板…帯の前に入れます。振袖の飾り結びの際には後ろ板も必要です。
⑨足袋…フォーマルは5枚こはぜ、カジュアルは4枚こはぜのものを選びます。正式な場では肌を隠す習慣があったためです。振袖の場合は刺繍が入っているものや、普段着では柄足袋でも良いでしょう。
以上が着付けの際に際に必要な最低限の小物です。ここから更に、着用するきものの種類やTPO、季節によって変化します。たか峰では小物を揃えるお手伝いも致しますのでぜひお気軽にご相談くださいね!